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チチタケ

Lactarius volemus (Fr.) Fr.
2005/7/7
【発生】 普通
●梅雨が終わり暑くなるとこのキノコが登場してきます。
傷をつけるとそこから白い乳液が出て来るのが名前の由来になってるようです。
これは手で触ると少しべたつきあまり良いとは言えない臭いが残ります。
一般的にキノコ採りをする人以外にはあまりなじみがないキノコですが
栃木県では"チダケ"の名前で親しまれており乾燥品はもちろん、
時期には生で売られているのも見ることができます。
植物のチダケサシはこのキノコを手を汚さないように刺して持ち帰ったことから命名されました。
以前おじいさんに何を採りに来たのか尋ねられ数日前に採れたので チチタケを採りに来たことを伝えたのですが本来の時期にはまだ早く数分にわたりチチタケは
チダケサシの頃だと説教されたことがあります(笑)
おじいさんの言ったことも正しいのですがキノコは気候により時期はずれでも発生します。
【食毒】 食用
●ベニタケ科独特のボソボソとした食感ですが非常に良い出汁が取れます。
特に乳液が良い出汁になるようで細かくしてから汁に入れるのが良いでしょう。
大量に出る乳液のせいか虫が入りにくく虫出しの必要がないので乳液が水に
出てしまわぬ様水には漬けず汚れもさっとふき取るだけの方が良いでしょう。
ナス、油揚げなどと炒めてからそばの汁の出汁をとると絶品だと言われています。
個人的にはこの評判の良くないチチタケのボソボソ感がなぜかたまらなく好きなので
いつもあまり小さくきらずに食感を楽しんでいます。



2005/7/30

2007/7/9