フェイジョアの育て方
苗木選び
品種のはっきりしている病害虫にかかっていないものを選びます。
成長するに従い下のほうから葉を落とすのは通常ですが常緑樹なので
明らかに葉の数が少ない、先端に葉が付いてないなどのものは
弱っている可能性が高いので避けたほうが良いでしょう。
主軸が太くしっかりしているものを選びます。
枝数は少なくても弱ってなければ問題ありません。
根元から剪定されてブッシュ状になってるものは樹形が悪くなり
養分もいきわたりにくく生育が悪くなるようですので避けたほうが無難です。
どうしてもほしい品種がなく通販に頼る場合は信頼の置ける業者から購入しましょう。
用土
基本的に土壌適応力は広いようで特に土壌改良していない庭に植えつけても
根張りよくちゃんと成長してくれています。
一般の果樹と同じように有機質が豊富で水持ち水捌け良くふかふかの土を好むようなので
土壌改良する場合はその点に気をつけてあげてください。
やや酸性に傾いたpHを好むようでピートモスを使うとフェイジョアに向く用土になると思います。
私はピートモス3:鹿沼土3:腐葉土2:牛糞2で鉢植えに植えつけています。
ピートモスを使う場合は乾燥すると水をはじくため水遣りには気を使ってください。
植え付け
芽の動きが止まっている冬の間が適期ですが常緑樹の場合、真冬の植え付けは根が傷む可能性が
あるようですので10-12月、3-5月頃が植え付け適期となるでしょう。
根がまわりすぎているときは軽くほぐしてあげた方が良いですが芽が動き出した後は根は崩さず
そのまま植えてあげたほうが安全です。
鉢植えの場合、一般果樹と同じ鉢植えが良いですが安価で使いやすいCSポットがお勧めです。
マルチング
フェイジョアもブルーベリーと同じであまり深くには根を張らずに細根が多い植物ですので
マルチングはかなりの効果が期待できます。
実際マルチングの隙間に細根をいっぱい張っていたのでしてあげた方が生育は良くなると思います。
また、乾燥自体にも強くなく保湿、保温の目的でも効果は大きいのでできる限りしてあげましょう。
肥料
春の新芽の動き出す前の3-4月に元肥、2次成長を始める7月頃に追肥をあげます。
常緑樹ですが休眠要求時間があるという話も聞いたので冬の間は肥料を切るようにしています。
そのため収穫期の遅く礼肥をあげると11月頃になってしまうフェイジョアには
9月頃の結実中に少量の肥料と収穫後に液肥を与えます。
肥料に使うのは油粕やぼかし肥料が良いのですが緩効性であれば化成肥料でも問題ありません。
マグァンプKなども使いやすく良いと思います。ただし粒の大きさによって効果期間が変わるようなので
注意してください。小粒か中粒をお勧めします。
潅水
神経質に水遣りする必要はありませんが完全に水切れを起こすと葉を落としてしまうので
乾燥気味になってきたらたっぷり水を与えてあげてください。
特に結実中は乾燥させてしまうと果実が駄目になってしまうので注意しましょう。
路地上の場合はほとんど水遣りは必要ないと思いますが結実中と乾燥期には気をつけたほうが良いでしょう。
剪定
株立ちよりも一本立ちの樹形の方が成長は良好な感じですので
地ぎわから枝が発生した場合は切った方が良いです。
後は風通し良く全体に日差しが当たるように間引き剪定をします。
花芽は枝の先の方から発生しますので全体的に切り戻し剪定をすると花が咲かなくなるので注意してください。
強剪定も問題ないらしいので樹高を本来より低く抑えることも可能です。
追記 - 地ぎわから出てきたものは挿し木の発根率が異様に高いです。
挿し木をする人は地ぎわの芽を掻かずに挿し木用に育てておくのも一つかもしれません。