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フキノトウ

Petasites japonicus

2007/2/28   里でも良く見られる身近な山菜
2007/3/5    植物自体も強く地下茎を伸ばしてどんどん増えるので群生も珍しくない

2007/3/13   雌花

2007/3/31   中心に雌しべが一本ある

2007/3/31   雄花
まだ寒く雪が残る2月頃から芽を出し春の訪れをいち早く告げてくれる早春の山菜として親しまれています。
フキと同じ植物で早春に地下茎から先に花芽を出してその後さらに暖かくなってきてから葉(フキ)を展開します。
雌雄異株で雄花は花粉をつけているので遠めにも黄色っぽく見えますが雌花は白い花になります。
雄花はあまり大きくならずに枯れますが雌花は種子をより遠くに飛ばすため50cm程まで伸びます。
その後タンポポのように綿毛をつけた種子を風に乗せて飛ばします。
自然の中では雄株と雌株が約1:1で存在しているといわれていますが栽培種は全て雌株のようです。

利用法

開く前の蕾を使います。鱗片葉は多少開きかけでも大丈夫ですが花が開いてしまうと苦味が強くなり
食用には適さなくなってしまいます。天ぷらやフキノトウ味噌(バッケ味噌)が一般的でおいしく食べられる方法として
良く知られています。特にフキノトウ味噌は保存ができご飯のおかずや酒の肴としても最高に相性が良く
お勧めできる調理法です。また、生のままで刻んで味噌汁に散らすとフキノトウの香りがそのまま味わえて
非常においしいのですがフキノトウはわずかに肝臓障害、発ガン性物質を含みますので生のまま摂取する
この方法で多量には食べないように注意が必要です。

2007/1/24   食べごろのフキノトウ

2007/2/28   このぐらいまで食用となります

栽培法

日照は半日陰で適度に湿って水はけ良い場所を好みますが強い植物なので酷い環境でなければ
あまり気にしなくても育ちます。そのため庭に植えれば勝手に増えてくれますが鉢植えの場合は
腐葉土を主として鹿沼土などで排水性を補うとよいでしょう。
小さめの鉢に栽培すると見た目は良くなりますが根は広い範囲に張るので食用として増やす場合は
大きめの鉢の方が効率よく増やすことができます。増殖は地下茎を切り分け株分けします。
また、大型になると知られる"アキタブキ"は暖地では自生地ほど大きくはならないようですので
購入の際は注意してください。

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