2007/4/10 可愛らしい姿は山野草としても人気が高い
2007/4/10 適地では良く群生して足の踏み場に困ることも
2007/3/25 開花株の芽だし |
2007/3/31 花の様子 |
2007/4/10 花の内側 |
2007/5/19 結実後の果実 |
日本全国の山野の樹下に生える多年草です。愛好家も多く山野草として販売、栽培も
盛んに行われています。花期は3-5月頃で早春にいち早く葉を出して効率良く光合成をして
他の草木が茂る頃には結実を済ませて地上部が枯れて長い休眠に入る代表的な
スプリング・エフェメラルです。地中深くに鱗茎があり、昔はこのカタクリの鱗茎から片栗粉を
作っていました。(今はジャガイモで作られています。)
個体に変化が多くて葉表面の模様がないものや葉の色自体が違うもの、葉が三枚と多いものや
花が白い白花カタクリなども存在します。ホームセンターや野草店で見かける黄花カタクリは
北米原産の外国種で日本には自生していない種類になります。
種子にはエライオソームというアリに好まれる物質が付いておりアリに運ばせることにより自生地を
拡大する植物です。実生から開花までは10年近くかかり、最初は浅いところにある鱗茎も毎年
下の方に作り直されて開花する頃には地中深くに鱗茎が存在するようになります。
環境破壊により現在は減少傾向にあるようですがこちら東北の方の山ではそんなに珍しくもなく
集落を作って群生しているところも多く裏の里山でも時期には足の踏み場に困るほどで
歩道にはみ出して生えているカタクリなどは一般の散歩者に踏まれて無残な姿になっているのも見かけます。
とはいってもこちらでも大々的な住宅開発などにより山を削られていることも珍しくありませんので
安心はできず集落のある自生地は大切にしていきたいものです。
盛んに行われています。花期は3-5月頃で早春にいち早く葉を出して効率良く光合成をして
他の草木が茂る頃には結実を済ませて地上部が枯れて長い休眠に入る代表的な
スプリング・エフェメラルです。地中深くに鱗茎があり、昔はこのカタクリの鱗茎から片栗粉を
作っていました。(今はジャガイモで作られています。)
個体に変化が多くて葉表面の模様がないものや葉の色自体が違うもの、葉が三枚と多いものや
花が白い白花カタクリなども存在します。ホームセンターや野草店で見かける黄花カタクリは
北米原産の外国種で日本には自生していない種類になります。
種子にはエライオソームというアリに好まれる物質が付いておりアリに運ばせることにより自生地を
拡大する植物です。実生から開花までは10年近くかかり、最初は浅いところにある鱗茎も毎年
下の方に作り直されて開花する頃には地中深くに鱗茎が存在するようになります。
環境破壊により現在は減少傾向にあるようですがこちら東北の方の山ではそんなに珍しくもなく
集落を作って群生しているところも多く裏の里山でも時期には足の踏み場に困るほどで
歩道にはみ出して生えているカタクリなどは一般の散歩者に踏まれて無残な姿になっているのも見かけます。
とはいってもこちらでも大々的な住宅開発などにより山を削られていることも珍しくありませんので
安心はできず集落のある自生地は大切にしていきたいものです。
利用法
全草を食用とすることができますが最近は自生地が現象して希少な植物になっているようですので鱗茎は採取せずに花と花茎、葉を主に食用とします。
私は一応生育に影響でないように開花株の2枚葉のうち一枚を採取して他は残すようにしています。
葉はクセがなくわずかに甘みと苦味、ぬめりがあっておひたしなどにするとなかなか美味しいです。
茹でると葉は緑が濃くなり模様がなくなって初めて見るとカタクリだとはちょっと判らないものです。
摘んでから時間が経ちすぎると葉はしんなりしてきますが茹でれば変わりありません。
栽培法
庭植えの方が楽な植物です。天然のものは針葉樹下にも存在しますが落葉樹の下で早春から5月頃まで良く日の当たる場所がよいでしょう。
庭植えの場合は地中深くに鱗茎を作り直してくれますのでよほどの乾燥地でなければ植え付け後
1年ぐらい潅水に注意するぐらいでその後は雨の少ない乾燥したときだけの潅水で大丈夫です。
鉢植えの場合は小さい鉢の方が見栄えば良いとは思いますが深さが足りなくなってしまうので
大きめの鉢に(8号以上が望ましいと思います。)まとめて植えるようにします。
秋から春の開花終了までは日当たりのいい場所(20℃を超えるような日は半日陰程度が良いです。)
で管理をして開花が終了したら半日陰に移し夏以降高温に弱いので日陰管理が望ましいです。
用土は腐葉土を中心に湿りすぎていると鱗茎が腐りますので礫、砂質のものを多めに水捌けを良くします。
また、ホームセンターなどに売っている山野草向けの用土を使うのも良いと思います。
潅水は乾いてきたらたっぷりと、乾燥には弱いですがやりすぎも根腐れにつながります。
夏の水切れにも注意してください。秋にはもう活動を再開します。
地上部があるうちに栄養を蓄えその栄養で鱗茎を作り直して来年の開花に備えますので地上部のある
3-5月中の栄養状態で来年の開花も決まりますので心配な方は週一で薄めの液肥、またはブドウ糖液
(かなり薄い濃度1%ぐらいの砂糖水で良いみたいです)を潅水します。
購入の際は状態の良いものを選び鱗茎がむき出し、鱗茎が見えているものは避けたほうが無難です。
増殖は開花まで時間がかかりますが実生で、花が散って晩春頃に熟しますので採り撒きしてください。
2007/4/10 実生一年目は細い葉だけなので間違わぬよう注意 |
2007/5/19 鱗茎 |