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シャグマアミガサタケ

Gyromira esculenta (Pers. : Fr.) Fr.
2007/4/14
【発生】 多い
●春、桜がまだ蕾の頃からマツ、モミ、スギなどの針葉樹林に発生します。
アミガサタケは桜の花が散る頃に発生し始めますので時期的にはアミガサタケが発生する頃より
一ヶ月ほど前からの発生になります。
海外では切手のデザインにされている事も見かけますが日本では知名度のないキノコですね。
頭部は赤褐色で不規則な凹凸でできていて直径15cmほどの大型になるものもあります。
柄はクリーム色又は淡赤褐色で根元は大きく膨らみ柄も頭部も中は中空になっています。
生の状態では非常にもろいキノコですが火を通すことにより弾力が出ます。
【食毒】 猛毒
●食後7〜10時間後に吐き気、嘔吐、下痢、痙攣、腹痛、肝障害、黄疸、高熱、めまいなどの
症状が出て非常に危険性の高い猛毒キノコであり最悪の場合2〜4日ほどで亡くなっている
死亡例もあります。毒成分はギロミトリンから生成される加水分解物のモノメチルヒドラジンで
湯でこぼすことにより毒抜きすることができます。そのためヨーロッパでは普通に売られており
一般家庭にもこの毒抜き法が知られているようです。
しかし毒抜きが甘かったり換気が不十分で中毒している事も稀に起こっているようです。
私も何度か食していますがきっちり毒抜きをすればまったく体調に問題はありませんでした。
しかし中毒の危険や毒抜きの手間をかけてまで食べようとおもうほど美味しいかと言われると
疑問も残ります。毒成分は蒸発しやすく蒸気にも含まれますので毒抜きを試す際には換気を行い
蒸気を大量に吸わないように十分注意をする必要があります。



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