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シラネアオイ

Glaucidium palmatum

2007/5/3   庭のものですが山で出会うとまた違った感動がある
2007/5/3   大きな葉と花はバランスよくなんとも美しい

2007/4/21   葉を展開直後から見える蕾

2007/4/30   4枚の花弁のようなものは萼片

2007/4/30   葉の様子

2007/6/16   結実後の膨らみ始めた果実

本州の中部地方以北と北海道にに生える多年草で北海道ではわりと低山でも見られると聞きますが
本州では亜高山の林下や沢沿いなどやや山奥に入らないと見られない植物です。
1属1種の日本特産種で直立した一本の茎から出る大きな葉と花は万人を魅了する華やかさがあります。
そのため山野草としても大変人気があり花をつけている大株となると結構な高値で取引されています。
しかし中には無理やり増殖させた貧弱な苗も多数存在しているので購入の際は注意が必要です。
春、芽だしとともに蕾をつけていて花期は5-6月頃4枚の萼片からなる大輪の花を見事に咲かせます。
花弁のように見えるものは萼片であり花弁はついていません。中心には大量のおしべとそれに隠れるように
二つの雌しべがありこの二つの雌しべは別々に受粉をします。
葉は大きく最大で25cmほどにもなり掌状に深い切れ込みがあり全体の縁は鋸状になっています。
花をつける頃は2,30cmとやや小さいですが花が終わると夏に向けて6,70cmぐらいまで成長します。
名前の由来は日光白根山に多く生息しタチアオイの花に似ていることからつきました。