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ショウロ

Rhizopogon rubescens (Tul.) Tul.
2007/10/11
【発生】 普通
●年2回、春と秋の穏やかな気候のときに主に黒松林の砂地に発生する球形のキノコです。
土に埋もれるようにして発生するのでこれを目的として探さないとなかなか見つけることの
できない探すのに苦労するキノコでもあります。しかし一箇所に固まって何個も発生することが
多いので発生地を見つけるまでは苦労しますが一旦発生地を押さえてしまえば
毎年安定して採れるキノコでしょう。
近年、環境破壊などにより発生数が激減し採れなくなったと言う話も聞くようになりました。
そのためやや大げさに「幻のキノコ」や「和製トリュフ」などと呼ばれることもあります。
似た毒キノコにニセショウロなど数種がありますが発生場所がまったく違います。砂地の
松林以外に発生したものはまず間違いなくショウロではないので手を出さないほうが賢明です。
また、別種は内部が熟成されていなくても黒くなっていますのでその点からも区別できます。
赤松林にも発生しないこともないようですが私はほとんど見たことがありません。
空気に長時間触れると黄色に、軽くでも傷つくと赤変する性質を持っており土に埋もれていた
裏側は白く、やや赤みがかっていることが多いようです。
漢字で松の露で松露と書き、松の露のごとく松の傍に発生することからきています。
【食毒】 食用
●ほのかな松の香りとシャリシャリとしたリンゴのような独特の歯ざわりがなんともいえません。
食べられるものは中身が白い物だけで、熟成し灰色〜黒くなったものは臭く食用に向きません。
虫が入りやすいキノコでもありますのでしっかりと虫出しする必要もあります。
ショウロの調理法としてやはり一番はお吸い物でしょう。さらに甘辛く煮付けたものや
炊き込みご飯も美味しく色々な和食に合うキノコであるようです。
前述の通り、似たキノコにニセショウロなど何種か判り難いものがありますので注意が必要です。



2007/10/11

2007/10/11

2007/10/11